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主観的な内容ばかりなので閲覧注意です。どうでもいいことも多く書いてます。
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 赤兄貴のイメージ http://www.utamap.com/showkasi.php?surl=B11496 の歌。
 というかキャラのイメージというよりはストーリーのイメージというか。

 そんなわけで親家です。といっても赤ルート踏襲というわけではなくて、家康が勝つパターン。死ぬかどうかは、わからない。


 はっきり言って、自棄になっていたのだと、思う。冷静に、という言葉がまるで麻薬のように轟いてくるのだが、何が冷静で何が冷静でないのか、判断がつかない。何故、どうして、と問いかける言葉もどこかに置き忘れてすっかり頭の中はあいつのことでいっぱいだ。一体何をどう間違えたのだろう。どこをどう間違えたのだろう。誰もが「裏切りはあいつの常套手段」だと嘲るのを、どこか異国の言葉のように感じて、頷くことができなかった。まだ期待しているのだ。浅ましいことに。何かが間違いであればいいと、全てが間違いであればいいと、そんな馬鹿みたいな期待をどうしても捨てきれない。だというのにこの湧き上がるこの臓腑を焼く憎悪は、どうしてかあいつに向けられる。あの太陽のような優しい顔を、どろどろと焼き焦がしていく。
「家康、・・・・・・」
 あいつは己は何も知らぬと言って、そして一度俺を否定して、そしてそのまま、俺を肯定した。家康、お前の強さは一体どこから生まれたんだ? 俺の居ない間に何があって、一体お前はどこへ行ってしまったんだ? 遠い海の上から俺が帰って、まるで浦島太郎のようじゃねぇか!
「家康ぅううううううっ!! なぜ、どうしてッ・・・・・・!!」
 この短い期間で、俺が人に対して抱く感情を、全てお前に向けた気がするぜ、家康。憎しみも失望も、愛しさも慈しみも、全てお前にぶつけてしまった。お前は俺を、どうする気なんだ? 昔のように受け止めるか? それとも、俺を国ごと否定するか? なぁ、なぁ、家康、お前は知らないかもしれないが、俺を殺すことなんざ、お前には簡単なんだぜ、なぁ・・・・・・。お前が今すぐにでも俺を見捨てたら、きっと生きていけやしねぇんだ。何もない夜の海で光を失った船のように、海の底から空がどちらか分からなくなってしまった魚のように、簡単に死んじまうぜ。なぁ。
 今まで溜め込んだ多くの言葉を明日伝えるには遅すぎるだろう。きっと。
 お前なら俺の命だって簡単に奪えるだろう。俺達よりも、海賊よりも鮮やかに。俺の命は、お前に既に委ねてしまった。(お前の特等席を定めたあの日にはもう、)だから、さあ。(握られた拳が槍を弾きその閃光が俺の暗い眼球を焼いた。)
 俺の命を奪うお前だって、俺を天下のために手放すお前だって、受け止めてやるよ。


「元親、勝手に死ぬなよ」
 ああ、家康、天気雨だ。虹が見えるかもしれない。重い瞼をそっとこじ開ければ、不思議と空は曇天だった。傍らに立つ男が泣いている。太陽が涙を流している。
「お前はワシを何度一人にさせれば気が済むんだ?」
 ああ、ああ、家康、頼むから泣かないで欲しい。泣いてしまいたいのはこちらの方だ。お前から何も奪わぬように、お前に何か与えるために、あの日船に乗ってあの大きな海に出てしまったのに、そんな塩辛い水を流して、家康、そう、泣くな。
「お前のために」
 沢山、うつくしいものを探してきたんだ・・・・・。家康はそんなものいらねぇよばかやろう、と昔のように泣き笑い、俺の手を取った。家康の手はこんなにも冷たかっただろうか、と俺はおもって、ああ、そうだ。そう、帰って来てからこいつの手をとったのは、今日がはじめてじゃないかと、そう思って、泣いた。
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